じんのひろあきオールザットジャズ

オールザットジャズというのはじんのの最も愛する映画のタイトルです。

「あれやこれや」という意味です。

ちょっと今回は宣伝方法をあれやこれやにしようと思うので、こっちにいろいろ書き込むことにしました。

あと10日で本番です。さあ…あれやこれや

 


さて『ShortCuts3』の『3』と言うからには、1と2があったわけで、去年の夏にそうだやってみようと思って始めたんですが、これは全部、再演が基本となっています。
短編の連作なんだけど、そもそも短編をやり始めたのは昨日今日の話ではなく、1991年まで遡る(笑)その時をまず一人芝居の短編連作だった。

当時私はとてもイッセー尾形さんの一人芝居が好きで、なんて面白いんだろうと思ってたんですね
ああいうのがやりたいなと言うところから始まって、でも当時は演劇始めたばっかりで(私は29歳で演劇を始めた)どうやったらあゆのはできるのかわかりませんでした
マジで。

アトムおじさんにしろ、バーテンにしろ、へいタクシーにしろ、すげーおもしろかったわけです。
こんなすごいの、できないなあ、と。でも、でもですね、ただ1つ思った事は、イッセーさんは高校中退した女の子が大検を受けるかどうかに悩む、みたいな話をやる事はないだろうと思ったわけです。イッセーさんはイッセーさんの身体でやるしかない。

でも多分私の周りにあの頃いた若い子ならそういう話だってできるんじゃないかと。
最初に作ったのは、10分程度の一人芝居を11本で、アゴラ劇場でやりました。自分のそばにいる役者の等身大の物語を扱った一人芝居です

ただし、イッセーさんの芝居はお客さんがイッセーさんを見に来ると言う前提があります。イッセーさんがいろんなことをやる。
当時の私の劇団の役者たちが代わる代わる異なるキャラクターと異なる話をやったとき、お客さんは新しい話のたびに頭をリセットしなければなりません。

短編の連作、オムニバスの芝居などを見るとよく分かるのですが、最初の数本はその新しいキャラクターや状況設定を理解しようと頑張るのですが、やがて見ている方がそれに疲れてしまうのです
これは、自分がお客さんになった時に必ず感じることで、そういうリセットすることに疲れてしまうということに、短編の作り手は無自覚であってはならないと思ってはいます。

そこで考えたのは、登場人物は変わり、違う話をやるけれども、住んでいる街は同じ街である、物語の外側で起きている事は全部つながっている。見ることによって情報が蓄積される短編シリーズはできないものかと思ったのです
これは最初11本作って、次に3演目21本、最終的に36の一人芝居を作りました。
Wowow でちょうどその時ジェイムービーウォーズというのがはじまり、仙頭さんという後に日本映画を連作する名物プロデューサーが仕掛けたもので、私のこの一人芝居は4本が映像化されました。
そして、その4本が好評だったので、さらにVシネマとして、16本が3本組として映像化されました。その3本組の三本目の巻が私の二番目の監督作になったのです。
そして、その数年後、ついに二人芝居の連作にとりかかります、今回、上演する『ShortCuts3』の原型となった、短編二人芝居の連作シリーズです。


一昨日、そういえば「じんのさんは、脚本以外にエッセイとか小説とかは書かないんですか?」と聞かれたんですが、脚本を書くのが精一杯で他のことに手が回らないだけです。ただ、ただですね、私、ボブグリーンが昔から好きであんなふうに人に会いに行ってそれをコラムにするという仕事はしてみたいとずっと思っています。今、書いているこれは最終的にそれに近いものになるはずです。
あ、そういう仕事があったら振ってください。
この前、書き込んだ鈴木清順さんの話みたいなテイストのあれですね。
ああいうの、私実はうまいんですよ。

 


でもって、今回の『ShortCuts3』の役者の紹介をしていくんだけど、そもそも『ShortCuts1』は私が勝手にやりたいからやる! と、言ったために劇団員が一人も出ていなかった。

『ShortCuts2』は二宮咲が出ていたが、おかもとひろきも植野祐美も出てなかった。
そして、今回『ShortCuts3』は二宮が出てない。たすいちに客演しているからだ。
なぜ、二宮(通称にの)が今回出ていないのか? にのが「じんのさん、三月、うち公演あります?」「ないと思う」と言ってしまったからだ。にのがたすいちさんに「お世話になります」と言った直後に「やっぱやるわ」と 

みんな、みんな演劇の神様の気まぐれのせいだ 

なので、今回出演しない二宮咲。まだ大学生なんだけど、昨年、神奈川県のかも祭という短編演劇祭の打ち上げの中華屋で「ガソリーナに出ない?」と行ったら「やったー!」と即答した

あとで聞いたら、にのには「おもしろアンテナ」というものが体内にあってそれが「おもしろそう」というなにかをキャッチしたんだという。にの、今回はすまん、たすいち頑張れ  # たすいち


『ShortCuts』の短編は日常の言葉を使っています。日常の言葉というのは現代口語文ではなく、固有名詞が日常なのです。今回、再演が多いので書かれた十年前とか八年前とか六年前の固有名詞を今のそれに書き換えねばなりません。メールのやりとりをラインに、くらいはまあ普通ですが…ある話で12チャンネルとNHKしか見ない女の子が出てきます「今、12チャンネルって言う?」「テレ東じゃないですか」「そうだよね、じゃあ、テレ東で」でも、じゃあ、テレ東でこの子はなんの番組を見ているのか?
オリジナルの脚本では株式ニュースになってますが、私はそこは『ワールドビジネスサテライト』だろ、と思うのですが、誰も知らない。『ワールドビジネスサテライト』を毎日見てます、って女の子っておもしろいじゃん、と言っても誰にも伝わらない(T-T) 
そこで、じゃあ、テレ東やめてMXテレビにする? と提案したら「NHKとMXテレビしか見てない女性には感情移入できません」という意見。「アニメ見てたらどうなのよ『ユーリ』は?」「『ユーリ』ってMXでしたっけ?」「ちょっとググって」と、稽古が止まります
「『タイガーマスクW』は? 前期、私ずっとネトフリで『ブレイキングバッド』とか『オレンジ』とか『なんとか8』とか見てたからノーチェックなんだわ」と言うと「『タイガーマスクW』を見てる女の子には感情移入できません」って! 

劇団員の植野祐美の紹介 桜美林大学卒。最近、桜美林大学の方々が多い! なんでかわからんが、にのもそうだし、今回客演してくれている加藤海帆(かいほちゃん)もそうだ。ShortCuts2に出てくれた石川ひとみ姉さんも実はそうだったりする。
桜美林大学は前に拙作『デビルマン不動を待ちながら』をカリキュラムでやってくれた時に見に行った。完成度が高くてびっくりした。あの時、デビルマンをやってくれた女の子は今なにしてるんだろう、出て欲しいものだ いや、植野祐美の話だ#ShortCuts3


『タイホしちゃうぞ』稽古を続けてきたのですが、全体のバランスを見て、これではないなと判断し、180本あるストックから代わりの物を見つける緊急ミーティングを行ったのですが「これだ!」というものが見つからない!

というわけで新作を書きました。

短編の演劇を書くのは三年ぶりです。

まあ、去年、『櫻の園2』は書いたものの、新作らしい新作をやらずにさぼっているだけでしたから…

また、これからがんばって書いていきますということで。

新作のタイトルは『真(チェンジ)』。

これは永井豪先生リスペクトのタイトルなんですけど、内容は全然ちがいますし、最後に掛かる曲なんてもうもうって感じです。

お楽しみに、としか言いようがない痛快な作品となりました。